ようついはれつこっせつ
腰椎破裂骨折とは、腰椎椎体が高エネルギー外傷(交通事故や高所からの転落など)によって粉砕され、骨片が脊柱管内に突出・進入することで、神経組織を損傷するおそれのある重度の骨折です。特に第1〜第2腰椎レベルでは脊髄円錐部が、下位腰椎では馬尾神経が圧迫・損傷される可能性があり(神経組織の高位には個人差があります)、強い腰背部痛、下肢の運動・感覚障害、排尿・排便障害などの神経症状が現れることがあります。
実例1 後遺障害等級認定5級2号
自転車に乗車中、交差点において四輪車と衝突し、第2腰椎破裂骨折および第1〜第2腰椎椎弓骨折を負いました。脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術が施行されましたが、第2腰椎破裂骨折により脊髄円錐部が障害され、下肢のしびれや膀胱直腸障害が残存しました。その結果、後遺障害等級は5級2号と認定されました。