てぃーあんどてぃーおるふぁくとめーたー
臭いの感度を客観的に測定するために使用される「基準嗅覚検査キット」です。5種類の異なる臭いについて、濃度の薄い順に嗅いでいき、初めて臭いを感じた濃度と、どの臭いかを当てた濃度をそれぞれ8段階で測定し、その平均値から嗅覚の感度を評価します。
実例 後遺障害等級認定 併合11級
交通事故により、ルフォーⅡ型骨折(上顎骨が鼻骨複合体を含めて骨折したもの)術後及び顔面瘢痕拘縮の傷害を負い、両鼻の嗅覚障害の自覚症状が残った被害者について、当事務所で治療記録を精査し、治療段階で実施されていなかったT&Tオルファクトメーター検査の実施を指示しました。検査結果(オルファクトグラム)を提出して後遺障害認定を申請した結果、基準嗅力検査の認知域値と基準嗅力喪失値を比較し、「嗅覚の減退」が認められたことから、嗅覚障害について別表第二備考6が適用され、14級相当と認定されました。他の障害と併合され、併合11級が認定されました。(担当・中島弁護士)
参照条文
後遺障害等級表自動車損害賠償保障法施行令別表第二備考6「各等級の後遺障害に該当しない後遺障害であって、各等級の後遺障害に相当するものは、当該等級の後遺障害とする。」