しこつこっせつ
人間の手の指は、親指を除いて3つの骨(基節骨・中節骨・末節骨)で構成されていますが、親指には基節骨と末節骨の2本のみが存在します。指の骨折(手指骨折)は、外傷によってこれらの骨が折れた状態を指します。原因としては、突き指、交通事故、転倒などによる強い外力が挙げられます。骨折には、靱帯や腱に引っ張られて生じる裂離骨折や、関節のずれを伴う脱臼骨折などがあり、治療後も可動域制限、変形、関節拘縮などの後遺症が残る可能性があります。特に遠位指節間(DIP)関節において、伸筋腱に牽引されて末節骨が剥離骨折を起こすと、マレットフィンガー(槌指)と呼ばれる状態になります。(なお、骨折を伴わず腱が断裂するタイプのマレットフィンガーも存在します。)