にちじょうせいかつじょうきょうほうこくしょ
日常生活状況報告書とは、自賠責保険における後遺障害認定手続において、高次脳機能障害の可能性がある事案について、損害保険料算出機構の調査事務所から提出を求められる資料の一つです。家族など被害者の身の回りのいる人が作成し、事故前と事故後の被害者の状況について、日常活動や問題行動の有無、社会における日常活動や適応状況の様子、就労就学の状況、身の回りの生活動作の能力などを詳細に報告するものです。
高次脳機能障害の等級認定を行う上で、障害の内容・程度を評価するための重要な資料となるものです。
【実例】
画像上、頭部外傷後の脳挫傷痕が残る被害者について、受任前、高次脳機能障害による日常生活上の支障や問題行動が見落とされ、神経系統の障害として12級しか認定されていませんでしたが、受任後、被害者の家族から詳細に聴取し、被害者本人の事故前事故後の生活状況の把握に努め、完成させた日常生活状況報告書をもって異議申立てを行った結果、高次脳機能障害による障害であることが認められ、高次脳機能障害としては9級の認定を得ることができました。