本文へスキップ

肩甲骨烏口突起骨折とは

肩甲骨烏口突起骨折とは

けんこうこつうこうとっきこっせつ

 肩甲骨烏口突起骨折とは、肩甲骨の前方に突き出た小さな骨である烏口突起を骨折するものです。烏口突起は、鎖骨や上腕骨、肩峰と靱帯で繋がっており、肩関節の安定や腕の運動に関与しています。後遺障害として、疼痛の残存や、肩関節の可動域制限などが残る場合があります。

実例 後遺障害等級認定 12級5号
 右肩甲骨烏口突起骨折および右肩肩鎖関節脱臼により、鎖骨に著しい変形を残すものとして12級5号の認定を得ました。烏口突起骨折で「鎖骨に著しい変形を残す」として認定を受けたことについて、示談交渉時には、当初、任意保険会社が認定等級の相当性に異議を唱えました。たしかに、鎖骨と烏口突起は異なる骨ですが、烏口突起の骨折によって鎖骨に変形が生じる仕組みを構造的に説明したことで、最終的には認定された等級を前提とした賠償を得た事例です。