じょうわんこつこつかんぶこっせつ
上腕骨骨幹部骨折とは、上腕骨(肩と肘の間にある長い骨)の中央部分(骨幹部)に生じる骨折です。交通事故や転倒などの強い外力によって発生します。症状としては、骨折部の疼痛、腫脹、変形、異常可動性などがみられます。また、上腕骨骨幹部の後外側を走行する橈骨神経が損傷されることがあり、その場合には手関節や手指を伸ばすことが困難になる下垂手(drop
hand)や、手背のしびれなどの症状を生じることがあります。治療は、骨折の状態に応じて装具による保存療法や、プレート固定術、髄内釘固定術などの手術療法が選択されます。特に肩関節から髄内釘を挿入する方法(順行性髄内釘固定術)では、腱板への影響などにより、骨癒合後も肩関節の疼痛や可動域制限が残存することがあります。
実例 後遺障害認定 併合10級
上腕骨骨幹部骨折の治療のため、肩から腱板を切開して髄内釘を挿入し、肩関節に可動域制限を残した結果、10級10号が認定され、他の障害と併合されて併合10級が認定されました。(担当・弁護士安東)