はいようせいしょうこうぐん
廃用性症候群とは、長期間にわたって身体を動かさないことにより、筋萎縮、関節拘縮、骨粗鬆症、尿路結石、起立性低血圧、静脈血栓症、褥瘡(じょくそう)、心理的荒廃などが生じ、全般的な身体機能が低下する状態を指します。とくに長期入院患者に多く見られます。交通事故で重度のけがを負い、長期間の安静が必要となった場合には、活動量の減少により廃用性症候群を発症するリスクが高まります。症状が重度に至った場合には、後遺障害として認定される可能性もあります。
実例 等級変更成功 併合8級→2級1号
当初の診断書には廃用性症候群という傷病名の記載はありませんでしたが、被害者が訴える全身の症状について聞き取りを行った結果、廃用性症候群の可能性があると考えました。そこで、医療記録を分析したうえで主治医にも照会を行い、異議申立てを行った結果、等級変更が認められました。