けんはんしゃ
腱反射とは、腱を打鍵刺激することにより、脊髄反射によって対応する筋肉が瞬間的に収縮する生理的反応を指します。反射が消失している場合には末梢神経系の障害が、反射が亢進している場合には中枢神経系の障害が疑われます。交通事故による外傷が原因で神経根障害あるいは脊髄障害が生じているかを評価する際、腱反射の所見は臨床的に重要な判断材料となります。主な腱反射の例として、膝蓋腱反射(膝蓋腱を打鍵すると膝関節の伸展が起こる[L2〜L4])、アキレス腱反射(アキレス腱を打鍵すると足関節が底屈する[S1〜S2])が挙げられます。
実例1 後遺障害等級変更 非該当→12級13号
四輪車乗車中、路外から進入してきた四輪車に衝突され、頚部痛、筋力低下、しびれ、巧緻運動障害などの症状が残存しました。通院日数が少なかったこともあり、当初の後遺障害認定では非該当と判断されました。しかし、栄町法律事務所で医療記録を精査したところ、MRIにおいて神経根の圧迫所見が認められたほか、上腕二頭筋腱反射及び腕橈骨筋腱反射の低下が確認され、これらの所見は神経根障害を医学的に裏付けるものと考えられました。そこで、これらの医学的所見を根拠として異議申立てを行った結果、後遺障害等級12級13号が認定されました。(担当:栄町法律事務所 弁護士 安東直哉)
<文責:栄町法律事務所 弁護士 中島賢二郎>