まっせつこつこっせつ
末節骨骨折とは、手足の指の一番先にある末節骨という骨を骨折するものです。指の骨は、先端から順番に末節骨、中節骨、基節骨という骨で構成されており(母指については、末節骨と基節骨のみ)、それぞれの骨の間には、順にDIP関節(末節骨-中節骨間)、PIP関節(中節骨-基節骨間)、MP関節(基節骨-中手骨・中足骨間)があります(母指のみIP関節(末節骨-基節骨間)といいます。)。軽度な場合には、副子やバディテーピングなどによる保存療法、重度の場合には手術療法が行われます。特に、重度で関節面に不整を残すような場合には、疼痛の残存や関節の可動域制限など後遺障害を残す場合があります。
実例 後遺障害等級認定 12級13号
左母趾末節骨骨折後の残存する疼痛について、画像資料から関節内骨折であることが明らかであり、自賠責の認定においても、骨折部のゆ合不全や関節面の不整が認められ、後遺障害等級12級13号が認められた事例です。